米国ハイパーグロース株銘柄の紹介

ジョービー・アビエーション (Joby Aviation)はトヨタも出資する「空飛ぶ車」開発企業

松田遼司の次世代のテンバガー候補紹介「ジョービー・アビエーション (Joby Aviation)」

ABSメルマガ執筆時 2023年2月11日株価9.79ドル

コラム掲載時 2024年1月8日株価6.1ドル

株価上昇率: +45%

「松田遼司の次世代のテンバガー候補紹介」。今回はジョービー・アビエーション (Joby Aviation) について、将来の起業家・米国ハイパーグロース株投資家であるみなさんと共に、見ていきましょう。

 

ジョービー・アビエーション (Joby Aviation) の資金調達の経緯

ジョービー・アビエーション (Joby Aviation)は「空飛ぶ車」を開発しているスタートアップの一つです

 空飛ぶ車は英国の戦闘機「ハリヤー」で知られる垂直離着陸機の概念から生み出されました。ただしジェットではなくプロペラ駆動で、以前紹介した宅配用のドローンが乗務用に転じたようです。eVTOLと呼ばれる電力駆動型が主流となっています。2009年にNASAにより発表されたコンセプトで、現在はボーイング、エアバス、ホンダなどの大手も参入しています。その中で創業も古く、来年にも「空飛ぶタクシー」事業開始を目標としているというジョービー・アビエーション (Joby Aviation) を取り上げることにしました。

 

2016年にシリーズaで約36億円を集め、軌道にのりました。2018年にはインテルやトヨタ、格安航空企業ジェットブルーなどの事業会社も含めたシリーズbで約130億円を調達します。2020年のシリーズcではトヨタが主導し約800億円を集め、十分な資金を確保しました。

 

2021年SPAC企業との合併でジョービー・アビエーション (Joby Aviation)に改名し、ニューヨーク証券取引所に上場を果たしました。ティッカーシンボルはJOBYです。株価や掲示板についてはYahoo!ファイナンスを御覧ください。最新ニュースについてはグーグルの検索結果を参照ください。

 

ジョービー・アビエーション (Joby Aviation) の概要と沿革

ジョービー・アビエーション (Joby Aviation)は、2009年にJoby Aeroとしてカリフォルニア州サンタクルーズで設立されました。

 

当初は創業者が会社を売却して入手した広大な土地にコテージを建て、従業員と共同生活をして試作機作成を目指していたようです。最初の数年間はモーター、ソフトウェア、リチウムイオン電池などの部品の調達に費やされました。サーフィンをしたり、ピザパーティーをしたり近年引退したパタゴニアの創業者を想起させられました。トヨタのVCのトップもこの経営スタイルに魅せられたそうです。上記のNASAによる電動飛行機開発プロジェクトにも参加していました。

 

2015年に実際よりも小型の試作機を、2017年に実物大の無人試作機を開発しました。このS2と呼ばれるモデルは飛行機型で、プロペラが主翼に8つ、尾翼に4つ装着されていました。2018年に初めて条件付きでジャーナリストに情報を公開し、上述のシリーズbに繋がったようです。

 

2019年に発表されたS3という量産機では主翼に4つ、尾翼に2つにプロペラ数が半減されました。この頃から連邦航空局との交渉も始まったようです。トヨタの出資によりトヨタ型の製造ノウハウを手に入れたことで、実用化への展望が開けたと推察されます。航空機ではなく、車のように数千台以上の生産体制を敷くことを目標としているそうです。

 

そして競合製品「Uber Elevate」を開発していたUberと提携、2020年には「Uber Elevate」部門を買収しました。これによりUberが掲げていた「空飛ぶタクシー」構想を進めていくことになります。また、Uberからは約100億円の出資と配車システムや市場予測などのソフトウェアも獲得しました。同年にはS4という6つのプロペラを持つヘリコプター形状の試作機を発表しました。また、シリコンヴァレー南部のモントレー郡のマリーナ空港での機体の生産開始も発表しました。

 

2021年には連邦航空局の許可を得てテスト飛行に成功しました。77分の充電で約250キロ飛行できるそうです。2022年には4〜5人乗りの単発エンジン機の運行の認可も獲得しました。しかし、遠隔操作機の墜落事故が発生、テスラの自動運転走行車の事故を思い起こさざるを得ないです。

 

日本でも動きがみられました。ANAと提携しロイターによると国交省への認可も申請したようです。トヨタが出資しているからなのか、日本を重要市場と認識してくれているのは、ジャパン・パッシングに慣れてしまっている環境では非常に嬉しいニュースですね。

 

さらにロイターの記事にあるようにデルタ航空も出資、ニューヨークとロスアンゼルスで家から空港まで乗客を運ぶ「空飛ぶタクシー」構想を進めていくようです。

 

ジョービー・アビエーション (Joby Aviation) の商品

ジョービー・アビエーション (Joby Aviation)は上記のようにヘリコプター形状eVTOLを開発しているようです。6つの回転プロペラは1つが停止しても浮上状態を保てるそうで、プロペラは浮上するまでは上向き、その後は前向きとなります。

 

競合他社のように2人乗りではなく、ドライバーと4人の乗客を想定しているのは、ライドシェアがビジネルモデルだからでしょう。問題は、5人の乗客+荷物などを乗せるには大容量のバッテリーが必要となることで、コスト面で実用化のハードルが高いようです。EV電池は大型の場合は特に発火性も問題であり、バッテリーの進化が必要なようです。

 

最高速度が325キロで、空港までの所要時間は車の約5分の1を想定しています。

 

電動なので環境に優しく、離着陸時の騒音もヘリコプター比較で大幅に小さいとのことでしたが、添付動画を見る限りでは過剰宣伝と思われました。

 

空港から自宅までの送迎サービスは「Uberコプター」というUberが掲げていたものを踏襲しており、ニューヨーク市内から国際線専用のJFK空港を想定していたようです。メルボルンやダラス、L.A.も候補地でしたが、デルタとの提携記事を見る限りでは、ニューヨークとロスアンゼルスが先行するようです。

 

将来性は高いようです。モルガン・スタンレーの予測によると2040年までに約200兆円に急成長するようです。話題の自動運転は、ある企業のエンジニアの話では、完全な自動運転の実現にはまだ10年はかかるとのことでした。こちらの空飛ぶ車は市場規模も大きく、ヘリコプターの代替にもなるわけで、実用化ははるかに早いのではないでしょうか?競合他社も含めて、注目しておいても損はない市場でしょう。

Weblivre.inc
株式会社ウェブリーブル