PER/株価収益率
英語ではprice-to-earnings ratio(プライス・トゥー・アーニング・レシオ)やprice-to-ratio(プライス・トゥー・レシオ)、その頭字語のP/E ratio(ピー・イー・レシオ)と呼ばれます。日本語ではピーイーアールと読みますがこれは日本の造語です。株価収益率とも呼ばれます。
当該企業と同業他社、または市場全体とを比較する際の相対的価値を表す指標として重要視されます。また、当該企業の過去のPERと将来のPERの比較で株価が現在割高か割安かを計ります。決算発表後にはこの比較が行われます。
PERは株価を一株当たり当該期間純利益で割ることで算出されます(ちなみに一株当たり利益(EPS)は純利益を自社株を除外した発行済株式数で割ることで計算されます)。つまり、株価が1800円で一株当たり純利益が100円ならば、PERは18倍となります。
当該期間純利益は来期以降の予測値を用いますので、成長性が高い企業ほど、高くなります。つまり、成長性の高い小型株は高いPERでも人気となりますが、素材などの大型株は低いPERとなるなど、業種により妥当なPERは異なります。また、国によっても平均PERは異なります。
日本ではPERが低いと格安だからバーゲンセールだという個人投資家が多いようですが、ブルームバーグの記事ではPERが低下してきているので注意が必要だとなります。まるで逆ですね。
初心者の方は特にPERが低いから買いですよという証券会社のセールストークには気をつけてください。
ちなみに2021年11月時点での日経のPERは約14、2020年5月には一時30を超えましたが、2021年に入り低下しています。それに対して米国のNYダウ平均は約22となっています。日本株が世界的にみて安いように見えますが、米国株の方がパフォーマンスがよいわけであり、一概にはいえないでしょう。それぞれの過去の推移と比較したほうがよいのかもしれません。
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