FX初心者向け入門・始め方と口座比較

ブルマーケット

英語のbull(ブル)、雄牛から名付けられました。ベアマーケットと反対に強気相場、上昇相場のことです。

 

相場関係者は当然強い上昇相場を歓迎しますから、ウォール街(広義のウォール街、同名の通りには面していないです)にはチャージング・ブルと呼ばれる有名な雄牛の銅像があり、観光スポットとなっています。ニューヨークに出かけた際は是非訪れて一緒に写真を撮ってください。また、メリル・リンチというアメリカの大手証券会社のロゴにもブルが使われています。

 

名前の由来は、ベアマーケットと同じで、敵を攻撃する際の仕草から来ています。雄牛の場合は、角を下から上に振り上げることから名付けられました。日本語ではブル市場とも呼ばれます。

 

ブルマーケットは経済が好調で、投資家が楽観的となり、強気の時に出現します。現在のアメリカの株式市場のように数年も続くことがあります。

 

ただし、95年から2000年の間に5倍になったナスダック市場は2000年のITバブル崩壊で急落しました。FAANGに牽引され、ナスダック市場はリーマン・ショック急落後の2008年を底に10年間も上昇基調が続き、2018年にも市場最高値を更新し続けていました。市場価値も4倍を越えてきています。

 

金利も上昇基調にあり、2000年との類似性からも、2018年末にはナスダックのブルマーケットも終焉を迎えるとの声もありました。しかし、FRBの利下げ政策への転換により米国大統領選挙の年である2020年を迎えることができました。そして、新型コロナウイルスの流行によりブル相場はついに崩れ、2021年3月には底値をつけました。しかし、その後は世界的な量的緩和により再びブル相場が続いています。2021年7月には100を超えると過熱感を示すバフェット指数が200を超えましたが、相場はレンジの高値更新し、もうかつての指数がこの歴史に例のない金余り状態では無意味とさえいわれ始めました。

 

ところが、11月4日に利上げに動くといわれたイングランド銀行が金利を据え置くとBOEショックが起こり、ベアマーケットに転じました。その後再びブル相場になりつつある中で迎えたサンクスギビングのグッドフライデーでワクチンの効果が少ないといわれるオミクロン変異株が南アフリカで発見されると市場は一気に崩れ、再びベアーが市場を支配する気配となっています。この影響が続くと航空などのヴァリュー株は下落するでしょうが、原油価格が下がり、インフレ懸念が交代すると、グロース株は再び上昇するかもしれません。つまり、ヴァリュー株はベア市場に、グロース株はブル市場になるという2極分化がありうるということです。

 

そうはいっても2022年にはどうなるかわかりません、FXにも当然影響するので、くれぐれもご用心を!

 

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